補聴器と集音器の違いとは?最適な集音器の選び方を解説
2025年6月24日

集音器と補聴器って何が違うの?そう疑問に思ったことはありませんか?
「最近、人の声が聞き取りにくい」「テレビの音を上げすぎてしまう」と感じ始めたとき、耳の聞こえをサポートする選択肢として登場するのが「補聴器」と「集音器」です。
名前も役割も似ているように見えるこの2つですが、実は大きく異なります。
この記事では、それぞれの特徴や違い、選ぶときのポイントをわかりやすくご紹介します。
1.集音器とは?
集音器は、周囲の声や音を増幅し、聞こえにくくなった音を聞き取りやすくするためのデバイスです。高齢者の多くは加齢とともに聴力が低下し、日常会話や周囲の音を把握することが難しくなります。集音器は、補聴器よりも手軽に購入・使用でき、価格も比較的安価なため、初めて聴力サポートを求める人にとって良い選択肢です。
2.集音器と補聴器の違い

補聴器は医療機器として認定され、オーダーメイドで個々の聴力に応じて調整されます。一方、集音器は医療機器ではなく、音の増幅のみを提供するため、一般的にはカスタマイズ性が低いですが、その分、コストが抑えられます。聴力低下が軽度の場合や、お試しで聴力サポートを試したい方に集音器が適しています。
3.集音器を選ぶときの4つのポイント
集音器は毎日使うものだからこそ、「とりあえず安いものでいい」と選んでしまうと、あとで後悔してしまうことも少なくありません。長く快適に使うためには、以下の4つのポイントを意識して選ぶことが大切です。
① 会話がはっきり聞き取れる「音質の良さ」
集音器は周囲の音をまとめて増幅するため、製品によっては声や物音がやや機械的に聞こえたり、不自然に感じることもあります。ただ、なかには比較的聞き取りやすく、音が自然に感じられるタイプもあり、音質の印象は製品によって大きく異なります。
② 「操作がシンプル」で簡単に使える事
小さなボタンや複雑な設定は、慣れるまでに時間がかかることも。特に高齢の方には、スイッチ一つで使えるような直感的な操作性が重要です。最近は、電源ON/OFFや音量調整が指一本でできる製品も多く、使い始めのハードルがぐっと下がっています。
③ 長時間つけていても「快適な装着感」
耳にフィットしない、重い、痛くなる…そんな装着トラブルはストレスの元です。軽量で柔らかい素材を使った集音器であれば、外出先でも家の中でも快適に使えます。装着していることを忘れるような自然なつけ心地が理想です。
4.まとめ
「聞こえづらさ」を感じたとき、まず思い浮かぶのが補聴器か集音器ではないでしょうか。でも、この2つには大きな違いがあります。
補聴器は医師の診断をもとに使われる医療機器で、個人の聴力に応じた精密な調整が可能です。
一方、集音器は医療機器ではありませんが、「ちょっとした聞き取りにくさ」をサポートする手軽な音響機器として人気があります。最近では、クリアな音質・簡単操作・長時間の快適な使用を兼ね備えたモデルも増えており、初めて使う方にもやさしい選択肢となっています。
大切なのは、自分の耳に合った方法で、無理なく“聞こえ”をサポートすること。
そのために、まずは違いを正しく理解し、自分の生活やニーズに合った選択をしてみてください。
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