「借りれますか？」購入者エピソード３

2024年10月9日

買いたいのですが、勝手に買うと父が怒るので…

Amazonショップ開設後に、とあるお問い合わせのお電話がありました。それは、奈良県のご実家のお父様へのプレゼントに集音器をお探し中のI様でした。1年越しにヘッドフォン型の集音器をネットで探していて「借りて試すことはできませんか？」とのお問い合わせだったのですが、貸し出しをやってない事をお伝えすると大変困ったご様子でした。

　

いくつになっても息子は息子

「父は昔気質で頑固で、息子が勝手にお金使ってプレゼントしようものなら怒るんですよ」とのこと。できれば試して、本人が気に入ったら買っても納得してもらえそうだから—と。微笑まし過ぎてよくよくお話を聞きたくなりさらに詳しく状況を教えていただきました。

　

認知症が心配で…

お聞きするとお父様は耳が遠くなってからしばらく経ち、今はポケット型の集音器はあるが、本体にマイクが搭載されているタイプで、聞こえにくいのか本体を手で持って相手に向ける必要があり、不便がってあまり使わないとのこと。帰省した時に雑談もできず、話しかけるとクルクル巻いたイヤホンをほどいて耳につけ「これでいいか！」と怒られる。このままだと家族との会話が減り孤立するのが心配。ゆくゆくは認知症が進行してしまうのではないか…と切実にお悩みでした。

最近では広く知られていますが、聴覚と認知症とは関連が深く、聴覚の衰えが認知症を進行させることを、I様もご存知でした。

　

お父様の変化

その後、何度かお父様とご相談いただきご購入いただく運びとなりました。商品到着後のお父様の様子を伺ったところ「以前は行きたがっていなかったデイサービスにも、喜んで出かけて行っている」と。お父様ともお話させていただき「介護士の声が良く聴こえるようになった！」「友人に宣伝しておくよ！」と嬉しい声を聞かせていただきました。外に出ること、人と関わることのモチベーションは、聴覚の衰えと深く繋がっていることを実感するエピソードとなりました。

有難いことに、お父様が本当に宣伝していただいたようで、近隣地域でのお問い合わせや購入者が増えました。その時のお話も、またの機会にご紹介させていただきます。