「聞こえる」歓び、再び

2025年4月25日

母との再会、それは「音」からはじまった

我が社の集音器「エスタス」が、一人の女性を笑顔に変えた物語をお話しさせてください。それは、私の母のことです。

母は、私たち兄弟を女手一つで育ててくれました。晩年は老人ホームで暮らしていましたが、徐々に耳が遠くなり、会話が難しくなっていました。大好きな母との会話が減っていくにつれて、笑顔も、食事の量も減っていきました。

テレビを見る時はいつもイヤホンを使い、最大音量にしていました。それでも聞こえづらいようで、時々、名前を呼んでも気づかないことがありました。ある時、私が母の名前を呼んで振り向いた際、イヤホンが外れ、テレビから大音量が流れ出し、ホームの職員の方々に大変ご迷惑をおかけしたこともありました。

そんな母に、自社開発の集音器「エスタス」を試してもらうことにしました。最初は戸惑っていた母でしたが、使い始めてすぐに変化が現れました。

「あら、よく聞こえる」

久しぶりに聞いた母の明るい声。集音器を通して、母との会話が再びできるようになりました。以前のように「これ美味しいね」と話しかけてくれるようになったのです。

テレビも、イヤホンなしで楽しめるようになりました。以前は最大だった音量も、20くらいまで下げることができました。施設での食事中、他の入居者の方々と一緒にテレビを見て、笑い合う母の姿を見て、胸が熱くなりました。会話が増え、笑顔が増え、食欲も戻ってきました。

「聞こえる」ということが、これほど人の心を開き、生きる力になるとは思ってもいませんでした。

「エスタス」が、母との大切な時間を再び繋いでくれました。最期の時まで、母の笑顔と、温かい会話をそばで見守ることができたことは、私にとって何よりの救いです。

この記事を通して、多くの方に「エスタス」の素晴らしさを知っていただけたら幸いです。

大切な方への贈り物を検討されている方に、少しでもお役に立てれば幸いです。